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波 野坂昭如 × 高畑勲 | 新潮社の電子書籍

1: haha64 2025/08/19 10:36

「いっぺん夕立ちみたいにワーッと空襲が来たあとには、ごろごろ死体がころがっていて、それまでの町の風景が一変してしまう」

2: minoton 2025/08/19 12:04

高畑節と野坂さんの信頼がいい “あれは心中物だから……” “「原作が描ききれていない部分」を補っていただく” “非常に充実してるということだけでなく、楽しんでるということをなんとか――”

3: takeishi 2025/08/19 12:57

“ぼくは決して主人公のようには優しくはなかった。あんなふうにしてあげたいと、頭では考えていたけど、実際にはできなかった。”

4: mmddkk 2025/08/19 13:20

映画完成前の対談だけど、完成前ならではの内容でとても興味深い。「あれは心中物だから……」(というか、完成前の対談なんてよく企画したものだ、両人もよく受けたな)

5: nekokauinu 2025/08/19 13:23

『火垂るの墓』が放映されるたんびに出てくる批判(清太がだらしない)なんて、監督も原作者も分かった上で作ってる。まずは原作と同じ短編集に入っている作品群読むと良いんじゃないかな。

6: ChillOut 2025/08/19 13:40

“8月15日の空は青かったっていうけれど、あのときのぼくらの目というのは、実によくものが見えていたんです/トマトなりの生の充実感というものが、こちらへ伝わってきたんですね。すぐそばに死があるわけだから”

7: kenjou 2025/08/19 13:52

清太が現代の子どもの感性を持っているから今作るのがいいと考えたんだ。現代の人がもしもあの時代にいったらどうなるだろう、という一種のシミュレーションになっているところもあるのかも。

8: Caerleon0327 2025/08/19 14:29

小学生の頃、図書館で高畑さんの『映画を作りながら考えたこと』を借りてわからないなりに読んで『アニメ作っている人って、こんな難しいこと考えてるのか』って思ったのが蘇ってきた。

9: gaikichi 2025/08/19 14:47

あまりにも男子から見ての幼い妹を神聖視しててさすがに少しキモいのだが、これも戦前戦中ゆえのメンタリティ。男女平等の価値観以前で、まだ圧倒的に産業が筋力中心だから年長の男が女子を守る価値観が強かった時代

10: hilda_i 2025/08/19 14:47

現代っ子を清太の境遇に落としたらどうなるか実験っていうか、大抵は一瞬でスレるのは実証済で、どうしたらスレた大人にならずに理想のいい男になれるのかっていうのが知りたかったのでは?

11: gegegepo 2025/08/19 16:23

なるほど心中物の変形のつもりで書いたのか野坂

12: udongerge 2025/08/19 17:01

そういえば岡田斗司夫がYouTubeで心中物として解説していたのを思い出した。例によって余計なことも言ってたけど。

13: ghostbass 2025/08/19 17:16

アメリカひじきアニメ化すんの?

14: minboo 2025/08/19 17:16

“初出「アニメージュ」1987年6月号”ということで、編集長は鈴木敏夫さんですね

15: kagecage 2025/08/19 17:33

“いっぺん夕立ちみたいにワーッと空襲が来たあとには、ごろごろ死体がころがっていて、それまでの町の風景が一変してしまうわけですからね”脳裏にふわっとイメージできて大変怖かった…これが生の声の威力か…

16: ackey1973 2025/08/19 17:47

原作者の監督に対する信頼が感じられる良対談。監督の深い“読み”が感じられるからこそ、だろうが。原作者の案内でロケハンとかも行ってるんだよね。

17: kuroi122 2025/08/19 18:04

とても面白い この作品の魅力(どこをどんな風に魅力的に見せたかったか)の答え合わせのような対談

18: htnmiki 2025/08/19 18:27

今の価値観だとだいぶ危ういこと言ってるけどめちゃくちゃおもしろいな

19: koinobori 2025/08/19 18:39

昨日偶々六本木の高畑展に行き、現代の子供なら清太が分かる(高畑)という言葉に触れた。にしても、日本物に至る過程については高畑のもとにいた片渕の類似性を感じもした https://takanashi.hateblo.jp/entry/2016/12/11/091857

20: sgtnk 2025/08/19 18:53

『開き直りみたいに出てきてしまった。そのときに支えになったのは、当時二歳だったぼくの妹だったんです。』この作品をを巡る議論は面白いけど、事実はもっと切実で複雑。そこに接続する作品を作った監督の凄さよ

21: mfluder 2025/08/19 18:58

"夕方ね、表から妹の骨を拾って、ボーッとして帰ってきたら、向こうの村に灯がともっている。それを見たときの、驚いた感じといったらなかった。こちら側で妹が死んで、あちら側で灯がよみがえった"

22: differential 2025/08/19 19:18

オッサンは実はファンシーである、ということをしみじみ再確認した。オッサンは夢見る乙女である。

23: tsumakazu 2025/08/19 20:51

“実際、風景も本当にきれいだった。舞台になった町自体、ふつうに見たってきれいなところだったわけです。それがもうじき焼かれるというんで、町全体がおののきながら待っていたんですから、なおさらきれいにみえる

24: aramaaaa 2025/08/19 21:46

高畑は原作の読み込みが甘いとかいうネット論客、時々いるんだよ。別に野坂ファンというわけでもなさそうなんだけど。なんでも原作がーとか言っとけばいいと思ってるんだろうか

25: kerokimu 2025/08/19 23:39

“あんなふうにしてあげたいと、頭では考えていたけど、実際にはできなかった。”

26: kaerudayo 2025/08/19 23:56

戦中派の母は「今どきの子は素直で良いよ。すれてない」と孫を見ながら言ってて、清太を見てなんとなくそういう子らは死んでしまったんだろと思った。

27: sase 2025/08/20 00:31

“ぼくは生きなきゃいけない…まっ暗なところだったら、ぼくでも生きられるような気がしてた、ひどいことをしても、まっ暗なら仕方がない。ところが、灯がよみがえって、負い目を補っていた妹は死んでしまった。”

28: nandenandechan 2025/08/20 06:12

先日、初めて火垂るの墓を見た。救いようがない話だった。しかし、映画の感想、野坂昭如のインタビューや小説の抜粋を読んで、この話は少年野坂昭如を慰める、贖罪のストーリーなのだと理解できた。

29: agrisearch 2025/08/20 08:43

『火垂るの墓』

30: motah 2025/08/20 08:50

「世界中で二人っきりの天国を築こうとしてる」 / 心中物

31: M54it 2025/08/20 09:20

野坂さんも高畑さんも亡くなった年が書いてあって最後にアニメージュって書いてあって同じ年代を生きてきた我々ともなるとその記載にさえ心が掴まれてしまうよね

32: hakasegawa 2025/08/20 11:56

なんと重たい体験だっただろうか。責任感、無力感、罪悪感、いろんなものがないまぜになって抱えたまま生きてるんだろうな。少しだけわかる。

33: Imamura 2025/08/21 17:19

「ぼくは決して主人公のようには優しくはなかった。あんなふうにしてあげたいと、頭では考えていたけど、実際にはできなかった」。野坂昭如にとってはセラピーでもあったのかな